せっかくにきびをケアして治しても、ニキビ痕が残ってしまったらかなり厄介ですよね。
同じにきびが原因のニキビ痕でも、にきび痕にはいくつかの種類があります。原因別ににきび痕の種類とそれぞれに効果的なケア方法をご紹介するので、自分の肌に最も合ったお手入れをしてにきび痕を撃退しましょう!
目次
5種類のにきび痕
にきび痕は大きく分けると5つあります。それぞれの原因と特徴についてご紹介します。
1、赤くなるにきび痕
にきびの炎症や腫れが落ち着き、盛り上がりが無くなって赤みだけが残っている状態です。
にきび痕が赤くなる原因は、にきびによって刺激を受けて活発に余計に赤みが目立つことも原因の一つです。
このにきび痕は軽度のものであれば1週間から1ヶ月程度で治るでしょう。
2、紫色(茶色)になるにきび痕
にきびの腫れが落ち着いて盛り上がりが無くなっているものの、紫色や茶色がかったシミのように残っている状態です。紫色のにきび痕は徐々に茶色に変化することもあります。
紫色のにきび痕はにきびの炎症が起きた後に発生しやすく、刺激を受けた肌の血の色が透けて見えている状態です。転んだ時やぶつけた時に出来るアザと同じような状態と言えます。
茶色のにきび痕は、紫色のにきび痕が紫外線を多く浴びることでメラニン色素が色素沈着していることが原因で、色が濃くなっている状態です。
3、クレーターにきび痕
にきびが悪化し、肌がくぼんで凸凹したクレーターのような状態になっているにきび痕がクレーターニキビ痕です。
にきびの強い刺激によって肌内部にあるコラーゲン組織が破壊されてしまうことが大きな原因です。破壊された部分は、組織が一部なくなっている状態なので、毛穴が凹んでしまいクレーターのように目立って見えます。
このクレーターにきび痕は、肌にハリがある若いうちは目立たなくても、加齢とともに皮膚のハリを保つために重要なコラーゲンが減少していくことが原因で、次第に凹みや毛穴が目立ちやすくなります。
4、しこりにきび痕
かなり強いにきびの炎症が原因で、にきびが発生した部分の肌表面が盛り上がりしこりのようになっている状態です。
にきびの強い炎症によって肌の奥深くまで化膿が進み、皮膚が異常に作り出されていることが原因です。通常では、にきびの炎症が治まると皮膚は傷を修復しようとします。ですが、それが過剰になってしこりのようになっているのです。
5、ミミズ腫れにきび痕
かなり酷いにきびの炎症が原因で、にきびが発生した部分がミミズ腫れのように赤みを帯び、肌表面が盛り上がっている状態です。しこりにきび痕と同じように皮膚が盛り上がっているのですが、ミミズ腫れにきび痕は毛穴もなくなり火傷の痕のようになっています。
同じ場所で何度もにきびが発生し、化膿を繰り返すことが原因です。基本的にはしこりにきび痕と同じで、修復するときの細胞を作り過ぎた結果、ミミズ腫れのように痕が残ってしまいます。
赤色・紫色・茶色のにきび痕に効果的なケア
盛り上がりが無く、色だけが残ったにきび痕はセルフケアでも改善することが出来ます。セルフケアの中でも効果的なケア方法をご紹介します。
【ピーリング】
赤みや紫色、茶色のにきび痕はピーリングを使ったケアが効果的です。
ピーリングは肌表面にある古い角質を取り除く働きがあるので、肌のターンオーバーを促進させ、にきび痕の赤みや色素沈着を徐々に目立たなくする効果があります。また、ピーリングを行うと肌が刺激を受け、にきび痕周辺の真皮層にあるコラーゲンの生成を促進させるため、浅いクレーターにきび痕の改善にも効果があります。
自宅で手軽に出来るピーリング剤が沢山あるので適切に活用してにきび痕を改善しましょう。
【ビタミンC誘導体の化粧品】
ピーリングの他には、ビタミンC誘導体が配合された化粧品でのケアが効果的です。
ビタミンCにはにきびの炎症や皮脂の分泌を抑える効果があります。中でも、肌への浸透力が高いリン酸やAPPSなどのビタミンC誘導体が配合された化粧水と美容液でのケアがオススメです。
クレーター・しこり・ミミズ腫れのにきび痕に効果的なケア
凸凹の浅いクレーターにきび痕ならピーリングや保湿などで改善できる場合もありますが、凹凸がかなり進んだ重度のクレーターにきび痕はセルフケアでは改善が難しいので美容クリニックでの専門医による治療が効果的です。
美容クリニックではより高い効果が期待できるケミカルピーリングで、にきびの炎症でダメージを受けた肌の再生をサポートしてくれます。
また、クレーターやしこり、ミミズ腫れになっているにきび痕はレーザーによる治療が効果的です。レーザーの光を肌に照射することで肌自身のコラーゲン再生を促進させます。すると、コラーゲンの量が増え、肌の弾力やハリがアップしてニキビ痕になる前の健康的な肌の状態に近づくのです。
ミミズ腫れやしこりになったにきび痕をセルフケアなど自力で改善することはかなり難しいので、間違ったケアで悪化させないためにも早めにクリニックなどで専門医に診てもらいましょう。