「脇汗」は女性の大敵と言えますよね。
1年中ワキの汗ジミが気になっている方や、制汗剤の効果が感じられないような方は、脇の汗を抑える効果があるボトックス注射がおすすめです。ボトックス注射で汗を抑えると制汗剤いらずの快適な生活を送ることができるでしょう。
「ワキの汗を抑える」と聞くと大掛かりな手術をイメージするかもしれませんが、ボトックス注射は時間や手間がかからない美容クリニック初心者にもおすすめの治療法なのです!
1年中気になる脇汗対策にお悩みの方は是非参考にしてくださいね。
目次
脇汗が出る理由
脇汗が出る理由とは、どのようなものでしょうか。汗には、体温を調整する時にかく温熱性発汗、緊張したときや驚いたときにかく精神性発汗、辛い食べ物などを食べたときかく味覚性発汗があります。こういったシチュエーションごとで、脇汗が出る理由も異なります。
汗をかくということは本来自然なことですが、生活に支障が出るという場合には多汗症の可能性も考えられます。次項からその要因について、詳しくご紹介します。
汗っかきの原因
同じ場所にいても、汗を大量にかく方がいれば全く汗をかかずに涼しい顔をしている方もいます。
このように汗の量に差が出るのは、汗を出す汗腺に違いがあるからなのです。汗をかきやすい体質の方は、汗腺の量が多かったり汗腺の活動が活発になっています。
この汗腺には、エクリン腺とアポクリン腺の2種類あります。
それぞれの汗腺の役割をご紹介します。
エクリン汗腺
エクリン汗腺は全身のほとんどに分布しており、体温調節のために汗を出す役割をしている汗腺です。
エクリン汗腺から分泌された汗は透明でさらさらしており、においもほとんどありません。
アポクリン汗腺
アポクリン汗腺は体の限られた部分にあり、脇の下やへそ周りに多く分布しています。アポクリン汗腺から分泌された汗は、白く濁り粘り気があります。
また、アポクリン汗腺から分泌された汗は脂質や鉄分、アンモニアなどを含んでいるため、菌が繁殖しやすくにおいが発生しやすいという特徴があります。
汗っかきな方の汗腺
汗っかきな体質の方はエクリン汗腺の動きが活発で、必要以上に汗が分泌されている状態になっています。
このような方は元々汗をかきやすい体質であるだけでなく、緊張や不安といったストレスを感じることによる精神的な理由、病気やホルモンバランス、食生活などが原因で汗腺が活発になりやすくなっていることもあります。
嫌なにおいが発生する仕組み
アポクリン汗腺から分泌された汗と皮脂腺から分泌された皮脂が混ざり合い、皮膚表面の雑菌によって分解されます。すると、アンモニアや低脂肪酸などに変化し、独特の嫌なにおいが発生します。
このようなワキガの独特のニオイを根本的に治すには、手術でアポクリン汗腺を取り除く必要があります。
汗をそのままにすると…
大量に汗をかき、そのまま放置すると皮膚に悪影響を及ぼす場合があります。
汗が肌に付着して時間が経つと、皮膚の表面がアルカリ性に傾くことで、細菌が繁殖しやすい状態になります。そして、皮膚の表面の角質層がふやけると、摩擦などの刺激で傷つきやすくなり、化学物質や細菌が侵入しやすくなるのです。
また、汗が蒸発するときに肌の持つ天然保湿成分が一緒に奪われてしまうため、皮膚の乾燥を招きます。
特に、皮膚と皮膚が密着しやすい脇の下や股の付け根などは、汗による皮膚障害が起きやすいため、しっかりと汗対策を行うことが大切です。
脇汗対策や治療法
脇汗に対して具体的にどのような対策をすれば良いのでしょうか。その方法をご紹介します。
制汗剤を使う
脇汗対策の代表的なアイテムとなります。制汗剤には、スプレーやロールオンタイプ、シートなどがあるので、活動シーンや効果に合わせて選択します。スプレータイプは、脇はもちろん背中などの広い範囲で、シートタイプは脇・首筋や胸・腕などの汗を拭きとるのに便利です。汗を抑えるだけではなく、臭い対策にもなる優秀なものも。様々な種類のものがあるので、選択肢が広いということも魅力です。
脇汗パッドや脇汗対策インナーを使う
脇汗を見せないということに重点を置くと、脇汗パットがあげられます。脇汗をかいてもパットが吸収してくれるので、服の外側へ汗が染みるのを防ぎます。
貼り付けるのでなく、初めから脇汗パットが取り付けられている脇汗対策インナーもあります。Tシャツやノースリーブなど、様々な種類のインナーがあります。しっかり脇汗をキャッチしてくれるので、外出時も安心です。
ボットクス治療をする
発汗を抑制するボトックス注射や汗腺除去など手術をして汗を止める方法もあります。上記の二つの対策をしても効果が感じられない場合や、多汗症と診断された時にこの治療法を検討してみましょう。
脇汗ボトックス治療
ワキの汗を大量にかいてしまう多汗症や、汗のニオイが気になるワキガの原因となる脇の汗を軽減するにはボトックス注射が効果的です。
汗をかいたり筋肉が収縮するときは、神経の末端からアセチルコリンという伝達物質が分泌されます。ボトックスには、このアセチルコリンの分泌を抑える働きがあるため、汗の量や筋肉の過剰な動きを和らげることが出来るのです。
そのため、ボトックスはワキの多汗症の治療のほかにも、表情筋による表情ジワの改善や目の周りの筋肉が緊張する眼瞼痙攣の治療など幅広く使われています。
脇の汗は、脇の下にボトックスを注入することで汗の量を軽減することが出来ます。目立つワキの汗ジミのお悩みから解放されたい方にピッタリです。
脇汗ボトックスの効果
ボトックスの効果は永続的ではないのですが、約半年間は汗の量を抑えることが出来ます。夏が来る前にボトックス注射を打っておくと、汗が気になる季節も快適に過ごすことが出来るでしょう。
また、ボトックスを注射器で注入するだけの手軽な施術なので、ワキに傷跡が残る心配もありません。
ボトックス注射
- 治療時間:約10分
- 持続期間:6〜9ヶ月
- 傷跡:ほとんどなし
- ダウンタイム:なし
こんな方におすすめ
- 毎日の汗のケアが面倒な方
- 脇の汗が多い方
- 衣服の汗ジミが気になる方
- 時間をかけずに汗の量を抑えたい方
- メスを使う手術に抵抗がある方
ボトックス注射の注意点
ボトックス注射は、妊娠中や妊活中、授乳中の方は行うことが出来ません。
なぜなら、ボトックスは授乳中の乳児への安全性や妊娠中の胎児への安全性が100%確保されていないのです。安心・安全のために、妊娠中や妊活中、授乳中の方はボトックス注射を控えましょう。
継続することで改善する場合も
ボトックス注射を定期的に打つことで、効果の持続期間が長くなることがあります。汗の量が気になる方は、1~2シーズンごとにボトックス注射を打つことがおすすめです。
また、ボトックス注射を打つことで気分的に楽になり、汗をかくかもしれないという不安から解放される場合があります。よって、緊張や不安などで余計に汗をかくというジレンマからも解放されるでしょう。
ボトックス治療で脇汗を軽減しよう!
注射のみの施術で手軽にワキ汗を軽減できるボトックス注入は、汗っかきさんの救世主とも言えます。気温の影響だけでなく、緊張やストレスなどの精神状態も影響してかいてしまう脇汗も、手術をせずに気軽に対策することができるのです。ボトックス注射はダウンタイムや副作用がほとんどないので、長期の休みをとることなく多汗症の治療が出来るのも嬉しいですよね。
季節を問わず気になる脇汗にお悩みの方はボトックスで快適な毎日を送りましょう!
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